神奈川県の薬剤師求人|人口順位と薬局密度は一致しない

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神奈川県内で薬剤師の転職先を探すとき、まず人口の大きい市から見てしまいがちですが、保険薬局の集まり方は人口順位とは一致しません。2026年1月1日現在の住民基本台帳(総務省)によると、県内33市町村(19市13町1村)のうち人口上位10市(横浜市・川崎市・相模原市・藤沢市・横須賀市・平塚市・茅ヶ崎市・大和市・厚木市・小田原市)で県人口の86.9%を占めます。
施設の絶対数と密度は逆転する
関東信越厚生局の届出データ(令和8年7月1日現在)を人口10万人あたりの保険薬局数で並べると、人口最多の横浜市(施設数1,677で県内最多)は44.7施設にとどまり、人口10位の小田原市(同57.2施設)が10市中もっとも密度が高くなります。逆に人口7位の茅ヶ崎市は41.3施設で10市中もっとも低く、人口2位の川崎市も42.5施設と横浜市に次いで低い水準です。「人口が多い市ほど薬剤師の求人が出やすい」とは限らず、密度で見ると平塚市53.5・藤沢市52.2・横須賀市49.4が上位に入れ替わります。1薬局あたりの常勤薬剤師数でも、川崎市が2.94人で10市中最多である一方、大和市は2.26人で最少にとどまり常勤1人だけの薬局が45.0%を占めるなど、同じ「薬局が多い市」でも体制の厚みは別の指標です。密度が最も高い小田原市も1施設あたりは2.42人で、常勤5人以上の薬局は9.4%しかありません。逆に密度が最も低い茅ヶ崎市は1施設あたり2.75人・5人以上が17.6%と、10市のなかでは人員の厚い部類に入ります。施設の密度と1店舗の人員はむしろ逆に動くと考えておいたほうが、求人の見え方と実際のずれが小さくなります。
圏域をまたぐかどうかの判断
病院薬剤師の需給は神奈川県の二次保健医療圏単位で管理されており、市境と圏域境が一致しない点に注意が必要です。川崎市は南部(川崎・幸・中原区)と北部(高津・宮前・多摩・麻生区)に分かれ、病院薬剤師で「多数区域」に入るのは県内9圏域のうち南部(1.08)だけです。藤沢市と茅ヶ崎市は同じ湘南東部圏域に属し、病院薬剤師の偏在指標0.68はどちらの市にも共通してあてはまります。大和市と厚木市も同じ県央圏域で、厚木市の指標1.06(薬局)は9圏域中もっとも低く、隣接する海老名市・座間市まで含めて求人を探すのが現実的です。横浜市・相模原市は単独で一つの圏域を構成するため、市内の数字がそのまま圏域の数字になります。横須賀市が属する横須賀・三浦圏域は横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町の5市町、小田原市が属する県西圏域は小田原市・南足柄市と足柄上郡・足柄下郡の8町で構成されます。この2圏域は病院薬剤師の採用実績が低調(小田原は令和7年度の募集5人に対し採用1人で採用率20.0%、横須賀・三浦は募集14人に対し採用10人)なため、通勤・転居の範囲を圏域単位で広げて検討する価値があります。病院調査の回答率が9圏域で最も低いのは湘南西部(平塚市など)の28.6%で、横須賀・三浦の39.3%がこれに次ぎます。数字が薄い圏域では、公開データより担当者への聞き取りのほうが情報量が多くなります。
令和8年度の最低賃金は神奈川県でどうなるか
神奈川県の地方最低賃金審議会は、神奈川県の最低賃金を時間額1,279円(現行1,225円)に改正することが適当であるとの答申を行いました(54円の引上げ)。発効予定日は2026-10-01(予定)です。引上げ率4.40%。
全国の枠組みとしては、中央最低賃金審議会が2026年7月28日に引上げ額の目安(Aランク54円、Bランク56円、Cランク56円)を答申しており、目安どおりに改定された場合の全国加重平均1,176円(前年度比55円・4.9%の引上げ)となります(厚生労働省)。発効日は10月1日から15日に分散していて全国一律ではありません。
⚠ ここに書いた額は答申の段階です。地域別最低賃金は各都道府県労働局長が決定・公示して確定するため、額や発効日が変わることがあります。薬剤師の給与は最低賃金を大きく上回るのが通常ですが、地域ごとの賃金水準がどう動いているかを見る手がかりになります。
(2026年8月17日時点。出典は神奈川労働局および厚生労働省の公表資料。最新の確定額は厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」でご確認ください。)
市単位ではなく圏域単位で求人を探す
転職サイトに希望条件を伝える際、「〇〇市」だけで区切ると同じ圏域内の候補が見えなくなることがあります。とくに湘南東部(藤沢市・茅ヶ崎市)と県央(大和市・厚木市)は、当サイトが扱う10市のうち2市ずつが同じ圏域に含まれる数少ない組み合わせで、圏域内の求人動向がほぼそのまま両市に共通します。一方で横浜市・相模原市のように単独で一つの圏域を構成する市は、市内だけで完結する情報が多く、他市の数字をそのまま当てはめることはできません。求人サイト側は都道府県単位でしか絞り込めない場合が多いため、担当者に「どの圏域まで通勤圏として考えているか」を具体的に伝えると、紹介される求人の精度が上がります。
メディウェル薬剤師のこの広告は、日本在住で59歳以下、薬剤師資格を保有する方が対象です。希望する地域や雇用形態の求人があるかは、登録前後に最新の募集状況を確認してください。

人口10万人あたりの保険薬局数(県内上位10市)
出典: 関東信越厚生局「コード内容別医療機関一覧表(薬局)」令和8年7月1日現在。人口は総務省 住民基本台帳 2026年1月1日現在。
データを表で見る
| 小田原市 | 57.2施設 |
| 平塚市 | 53.5施設 |
| 藤沢市 | 52.2施設 |
| 横須賀市 | 49.4施設 |
| 大和市 | 48.7施設 |
| 相模原市 | 47.3施設 |
| 厚木市 | 46.8施設 |
| 横浜市 | 44.7施設 |
| 川崎市 | 42.5施設 |
| 茅ヶ崎市 | 41.3施設 |
二次保健医療圏別 病院薬剤師の偏在指標(9圏域)
出典: 神奈川県「二次医療圏別薬剤師偏在指標」(令和5年度県薬事審議会資料、2026年8月時点で公表中の最新値)。少数区域の基準は医療圏別0.74(現在)。多数区域は川崎南部のみ、少数区域は横須賀・三浦、湘南東部、県西の3圏域。川崎市は南部・北部で圏域が分かれる。
データを表で見る
| 川崎南部 | 1.08指標値 |
| 厚木・大和(県央) | 0.84指標値 |
| 川崎北部 | 0.82指標値 |
| 横浜 | 0.81指標値 |
| 相模原 | 0.76指標値 |
| 平塚(湘南西部) | 0.74指標値 |
| 横須賀・三浦 | 0.71指標値 |
| 藤沢・茅ヶ崎(湘南東部) | 0.68指標値 |
| 小田原(県西) | 0.62指標値 |
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